fc2ブログ

創建のスタッフブログ

現場進行状況報告・住まいの情報etc

02-27

2020

2月の終わりに。

 世の中コロナウィルスの話題でもちきりである。
 今朝の第1号の来客は、販促ツールにマスクを持参してきた。
 先ほどの電話は、会食を予定していた取引先からで、本社の通達で延期するとのお詫びの電話であった。
 ことほど左様に、まだ感染者の出ていないこの辺まで影響が出てきている。
 卒業式、謝恩会はどうなるのか、小規模な飲食店への影響はどうなのか。
 国民の不安を解消できない政府の対応も後手後手の感じである。

 我が業界への影響は、水廻り製品の納期の不確定さが気になる。
 ウオッシュレットトイレ・ユニットバス、食洗機などの納期が確約できない旨の通知が各メーカーから届いている。
 いまさらながら、日本企業の海外進出と国内の製造業の空洞化を実感させられる。
 グローバル経済の価格競争にさらされた部品メーカーは、コスト(人件費)の安さを求めて中国に移転していった結果がこれだ。
 国内の中小企業の廃業はとどまるところをしらない。
 大企業の内部留保の増加と雪崩をうつ小規模製造業の廃業、これがアベノミクスの実態であろう。

 昨日の定休日、久しぶりで映画を観にいった。
 間もなく上映が打ちきりになるであろう「コンプリシティ 優しい共犯者」である。
 大石田や県内でロケされた映画だが、東根フォーラムでだけまだ上映している。
 技能実習生として来日した中国人の青年が、実習先から逃亡し大石田の蕎麦屋に身分を偽って務めるという話だが、話はたんたんと進行していく。
 技能「実習生」という低賃金労働者、今の日本の雇用制度のゆがみを垣間見ることができる。
 国は入管法を改正して、新たに〈特定技能」という枠を設けた。
 不足する労働力を補うために新たな在留資格を設けたということだろうが、なんのことはない、雇用の調整弁を制度化したにすぎない。
 「人権感覚」の欠如した「日本」という国に、「憧れ」や「ドリーム」をもって来日する「外国人労働者」もあわれだが、制度を悪用して虎視眈眈と搾取する手配師どもを野放しにする「日本」とはなになのか。

 いずれにしろ、藤竜也演ずる蕎麦屋の主人のような「共犯者」でありたい。

 10時10分からの映画は観客わずか3人。
 コロナの影響か、人気のない映画か。感染の心配は全くない会場だった。