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創建のスタッフブログ

現場進行状況報告・住まいの情報etc

02-17

2011

古民家の再生

 寒河江市箕輪に築250年は優に越していると思われる古民家がある。
 お住まいになっているのは90歳のお年寄りと、御主人が間もなく定年を迎えんとしている夫婦の3人という典型的な田舎の家族である。子供さんは、長女がオランダ在住、長男は都会での就職と、田舎に帰ってくる可能性はまったくないという、これもありふれた話である。
 御夫婦は、「自分たちが生きてる間の30年だけもてばいいから」と250年の家屋に手を入れてくれと懇願する。しかも、予算は1,000万円という。オール電化で、今までの汲み取り便所を浄化槽つきの水洗にと要望は果てしない。システムキッチンにユニットバスと、古民家が崩れ落ちる前にこちらがくらくらするようなことをにっこりとほほ笑みながら言うのである。
 こちらはプロという自負もある。乗りかかった船である。そろそろと漕ぎ出してみる。
 蔵のある250年の合掌造りの家、しかもわらぶきにトタンをかぶせた屋根、じっくり構えるしかないと、とりあえず内部の解体からスタートした。
 柱は曲がりっぱなし、天井裏はすすだらけと、これは想定内のこと。柱を垂直に修正すると屋根まで傾きそうで、柱の両側をふかすことで逆に室内の重厚感をだすことにした。
 予算の都合で外観のデザインは度外視して内部の機能性を重視した。
 10日にお引き渡しをすませた。予想を超える仕上がりにお客様は大満足である。
 100年を優にに越す、すすだらけの御仏壇もきれいになって帰ってきた。木村ぶつだんさんも我々以上に苦労したことであろう。
 きれいになった家と仏壇、御先祖さまは喜んでいらっしゃる。
 雪が融けたら外回りを綺麗にするのが楽しみになってくる。